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マスタデータとは?マスタデータとERPとの関わりを分かりやすくご紹介

ERPをより有効に活用するためには、ERPで扱うデータの粒度や質をあらかじめ整理しておくことが重要です。

今回のコラムでは、マスタデータを整備することの重要性。そして、SAP社が提供する次世代のERP「SAP S/4HANA」をデジタルコアとして活用したデータ活用について分かり易くご紹介します。

マスタデータとは

マスタデータとは、データ処理を行う際に必要となる、基礎的なデータです。具体的には以下のデータなどがマスタデータに該当します。

商品情報マスタ

製品名や単価、メーカーなどといったデータが商品情報マスタを構成しています。これらのデータを登録することで、マスタから必要な情報を呼び出すことが可能です。マスタに登録することで、ある商品が売れるたびに、商品情報を入力する手間を省けます。そして、商品ごとの売上比較や分析を簡単に行うことが可能です。

社員情報マスタ

社員の氏名や所属部署、銀行口座などのデータが社員情報マスタを構成しています。こういったデータをもとに、勤怠管理や給与処理など、各種の社内手続きのための基本情報として活用できます。

トランザクションデータとは

データベースが扱う個別の出来事のデータを指します。データベースを利用すればするほど、データ量が増えていきます。

例えば、ある商品が、いつ、どの店舗で、何個売れたかというデータ。そして、ある社員が、何日の何時に出社し、何時に退社したか、といった情報がトランザクションデータに該当します。

では、次のセクションでは、マスタデータとトランザクションデータの違いについて、見ていきましょう。

マスタデータとトランザクションデータの違い

ここでは、マスタデータとトランザクションデータのデータの性質とデータの追加や変更の権限についてまとめてみました。

マスタデータ

トランザクションデータ

データの性質

データ処理の基礎となり、あまり変化しない固定的なデータ、基本的なデータ

個別の出来事の記録であり、業務処理とともに増えていく

データ追加や変更の権限

データベースの管理者に限定されることが多い

データ追加や変更される機会も多いため、全てのユーザーが追加や変更権限を持つことが通例

ERPシステム導入する際のポイント

SAP社が提供する「SAP S/4HANA」をはじめとするERPシステムを企業に導入する際、重要なポイントがあります。それは、マスタデータの整備です。

ERPシステムには、会計や販売。そして在庫や生産といった複数の業務で利用できる情報を紐づけ、一元で管理します。

しかし、マスタデータ同士の連携が上手く行かないと、正確な状況が把握できません。今回は、それがどんな状況なのかを具体的に見ていきましょう。

ケース①:

例えば販売システムで利用されているマスタデータと、在庫システムで利用されるマスタデータの粒度が異なるバラバラであった。データの粒度が異なり、ある商品が売れて在庫が減ったとしても、在庫システムに反映されず、適切な在庫数が分からない事象が発生。

ケース②:

複数のシステムやアプリケーションから、データを集め、横断的な分析する際にも大きな障害になります。

例えば、同じ企業名であっても、本社のマスタデータでは〇〇株式会社。一方で、子会社のマスタデータでは株式会社〇〇と登録されている。この場合、会社名の表記が異なるため、データ上では別会社として扱われます。その結果、表記名の違いからどれだけの取引があるのかを正確に把握できません。

社内の情報を一元管理し、また経営に必要な迅速な意思判断を下すためには、ツールとしてERPを活用することが必要不可欠であり、その実現には正確なマスタデータが必要です。

SAP社が提供するERPとその他のソリューション

SAP社が提供する「SAP S/4HANA」は、以前のERPとは異なり、新しいアーキテクチャでERPを新しく作り直すという発想から生まれています。ERPシステムを中心にソリューションを提供してきたSAP社は、現在ではカスタマーエクスペリエンスを提供する「SAP Customer Experience ソリューション」や経費精算の「SAP Concur」など、ERPとは別に周辺の業務ソリューションを提供しています。

「SAP S/4HANA」は、このようなソリューションやアプリケーションをつなぎ、DXを推進するための「デジタルコア」として位置づけられています。

SAP S/4HANAの特徴とメリット

「SAP S/4HANA」の特長

  • データベースとしてインメモリ技術を全面的に採用し、従来のERPソリューションに比べてデータ処理速度が圧倒的に向上
  • システムのレスポンスが高速でオペレーション時間が減少
  • 総保有コスト(TCO)が削減され、データサイズが小さくなるためストレージコストも削減

「SAP S/4HANA」のメリット

  • 導入をする際は、オンプレミス、クラウド、ハイブリッドの中から構築基盤を自由に選択が可能

更なるデジタル化に向けて

SAP社は、2021年1月、ERPを軸としてDXを推進するための様々な要素を統合した新サービス「RISE with SAP」の提供を開始しました。

RISE with SAPとは

SAP S/4HANAを中核にクラウドへの移行と、SAP社が提唱するDX戦略「Intelligent Enterprise(インテリジェントエンタープライズ)」の実現に向けた「道しるべ」ともいえるスイート製品で、ビジネスの変革に必要なソフトウェアがまとめられています。

この利用形態は、パブリッククラウドとプライベートクラウドの2種類。これまでの制約が緩和され自由度が高められているので、既存の資産を活かせます。

更なる活用を見据えて

SAP社では、AIや機械学習などの先進技術を組み込み、ローコード/ノーコードによって、SAPアプリケーションの拡張を行います。そして、アプリケーションを開発する基盤として、「SAP Business Technology Platform(BTP)」の提供を開始しました。

「SAP BTP」は、マスタデータの集中管理と統を実現する「SAP Master Data Governance」など、データベースやデータベース管理機能も含まれています。

このような機能を活用し、SAP S/4HANAをコアに、複数の業務アプリケーションを横断したデータ活用を進めることで、DX推進を実現していきませんか。

次世代経営基盤戦略

SAPシステム導入ソリューションガイド

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社内での比較検討を行う際に活用いただける内容となっています。

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